以前、心理の勉強をしていた療法グールディングの編み出した「再決断療法」。
これは、エリックバーンの編み出した交流分析とパールズのゲシュタルト療法を組合わせた療法になります。
この再決断療法の中に、禁止令というのがあります。
①存在するな・・・死にたい・生きてる価値がない
②お前であるな・・・罪悪感がある・何か違うような気がする
③近づくな・・・人を信用できない・親密になれない
④属するな・・・疎外感を感じる・集団行動が苦手
⑤成長するな・・・子供に対してイライラする・物事を深く考えられない
⑥セクシーであるな・・・嫌悪感・快楽的セックスをしたくない
⑦子供であるな・・・人に対して気を遣い過ぎる・人に合わせる
⑧するな・・・はっきり断れない・心配性である
⑨考えるな・・・決められない・指示されないと動けない
⑩健康であるな・・・ストレス状況下で不調になる・不安や行き詰まると病気になる
⑪お前の性であるな・・・異性が近づくのに違和感がある・異性に負けたくない
⑫感じるな・・・感情を出せない・何をしても面白くない
⑬重要であるな・・・人の意見に流される・人前で緊張する
⑭欲しがるな・・・自分の要求を明確に出せない・人を優先して考える
⑮成功するな・・・何をやってもうまく行かない気がする・達成感がない
この禁止令は、私にピッタリときました。
私はこのような禁止令をいっぱい持っていたのです。
とても興味深くて、2年くらい勉強しました。
おかげさまで沢山の禁止令を持っていた私でしたが、今ではその後に勉強した療法もあいまって、殆どの禁止令を手放すことができたように思っています。
禁止令とは、幼児期に両親からある種のメッセージが伝えられ、子供がそれを信じた場合に、子供は禁止令を決断し、のちの人生に大きな問題となって現れることがあるのです。
グールディング夫妻がカウンセリングの経験から、クライアントから繰り返し出てくる「ネガティブな共通のテーマ」があることに気づき、再決断療法というものを見出しました。
この禁止令は親がとても関係しています。
両親自身が苦痛(不幸 ・ 惨めさ ・ 不安 ・ 失望 ・ 怒り ・ 欲求不満 など)を感じた状況から出されたメッセージを子供が取り入れて決断してしまうことから禁止令が発令されてしまうのです。
再決断療法とは、その字からも読み取れるように、決断を再び塗り替えるものです。
ざっと15の禁止令がありましたが、皆さんもあてはまりそうだなというものがありますでしょうか?
これらの禁止令を手放すには、まずは
認めることが必要です。
私の例でいえば、
「健康であるな」の禁止令を持っていました。
病気になったときだけ、親から優しくしてもらえて、ありのままの私でいられたのです。
病気のときだけは、頑張らなくて良かったのです。
この禁止令を手放すには
私は、親から優しくしてもらいたい ・ 病気のときだけは、頑張らなくてもいい
病気のときはありのままの私でも親が許してくれた
だから、健康でいられなかったんだ!
と認めれたのです。
そして、これと決別しようと心に決めたのです。
親から優しくされなくていい
健康でもがんばらなくていい
病気してなくても、ありのままの私でいていい
そう決断しなおしたのです。
そうする認める作業をするうちに、どんどん自分が変わっていきます。
皆さんもこの15個の禁止令を持っていらして、繰り返し「ネガティブな感情」が出てくることを繰り返しているのかもしれないのです。
まずは、自分を認めてあげることから始めてみてください。
・辛かったね!
・苦しかったね!
・よく頑張ったね!
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