先日、丸岡いずみさんがテレビ番組でご自身のうつ病の闘病の様子や「うつぬけ」できたことを再現VTRを交えてお話しされてました。
うつ病の症状が良くなることを「うつぬけ」や「寛解」という言葉で表します。
うつ病には「完治」という言葉は使わないのです。
それは、私自身の17年間のうつ病体験からもよく理解できます。
私は17年間ずっと、うつ病の症状があったわけではありません。
26歳 〜28歳
35歳〜37歳
の合計5年くらいは薬は殆ど飲んでいませんでした。
今流行りの言葉で表現するなら、「うつぬけ」の状態でした。
そのうつぬけの時には、このまま良くなると信じていました。
でも、17年間のうち、2回うつぬけ(寛解)を経験している私が言えることは、根本原因に手をつけなければ、また再発するということです。
会社を辞めたり
人間関係を切ったりして
環境だけを変えたとしても、
また同じような環境におかれたら、また再発してしまう可能性が高いのです。
それは根本原因に蓋をしていて気づかない限り、また同じような出来事がやってくるからです。
私の場合がそうでした。
38歳の再発の時に、根本に手をつけなければ、一生薬から逃れられない。
また事件が起きたら、再発してしまうと分かっていました。
その頃、うつ病を根本的に治したいという気持ちがとても勝っていたので、親業を始めとした心の勉強をし始め、今に至っています。
2回のうつ病再発と、2回のうつぬけ(寛解)を経験している私だから分かることがあります。
いいと思う心理療法をいくつか学んでいる時、薬は断薬していましたが、正直また再発する不安がありました。
これが寛解の時期にあたると思っていますが、今から6年くらい前から、うつ病になる根本原因に手をつけて、3年くらいしっかり自分に向き合ってからは不安が一切なくなりました。
私はあえて寛解ではなく、自分の中では「完治」したと思っております。
それで私の書籍のタイトルの見出しにも、寛解ではなくあえて完治という言葉を入れさせて頂きました。
うつ病を悲観的に捉えるのではなく、うつ病になったおかげでよかったことを見つけてみてください。
私は「うつ病になったおかげで最高の人生に」なっていますし、更なる最高の人生を過ごしてまいりたいと考えています。