40代の引きこもり

平成29年1月23日の中国新聞に目を通していたら、

「引きこもり」

 

「深刻な高年齢化」

 

「窓口6割で40代の相談」

 

という記事が目に飛び込んだ。

 

 

心理カウンセラーという仕事をしていますと、実は身近なところでもその風潮があることを感じておりました。

以前は「引きこもり」と聞くと、中高生を対象とした10代のイメージだった方が多いと思います。

 

 

しかし最近では、グラフにもあるように
①40代
②50代
③30代
上位3位を占め、10代は逆に少ない傾向にあります。

 

 

しかも新聞の記事にあるように、本人が相談に行くというよりも、70代前後の親世代が相談にみえられることが多いのです。

 

70代の親達は自分達が身体の自由がだんだんときかなくなり、自分達が居なくなったあと、

引きこもりの子供のことが心配で心配で、居ても立っても居られない状況に迫られるという状況です。

 

 

このような現象の原因として考えられることは、「親離れ」&「子離れ」をできていない親子関係が1番ではないでしょうか…。

 

その結果、お互いに依存しあう「共依存」という関係を築き上げてしまうのです。

 

共依存とは、字の如く「共に依存しあうこと」を言います。

 

それは

「金銭的」な依存であったり、
「居心地の良さ」だったり、
「寂しさを埋める代替え」だったり

 

色々な依存があります。

 

 

そして先日のニュースでは、過去最高に40代の独身者が多いということも現実に問題になっています。

 

実際に「ほっこりん」へのご相談でも、40代の子供が引きこもりになり、薬の依存が心配で、自分の身体も「うつ」っぽくなってきたという相談者がとても多いです。

 

一見、子供が引きこもっていることが問題のように捉えて来られる方が非常に多いのですが、実はそのおおもとの原因として多いのは、その方自身の問題だったり親子関係だったりします。

 

人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。

 

 

ほっこりんでカウンセリングを受けられて、状態が良くなられた方々が口々に仰る言葉は

「引きこもり」から色々な気づきを与えて頂き、自分の問題を解決する機会を与えて頂いて「良かった」という言葉です。

 

今一度、

自分に起きてる現象は、
何に気づくためなのか・・・・・
を客観視できるようになると、また違う貴重な経験ができるのではないでしょうか?image